

まずはデビューおめでとうございます!!
BLは萌えと男性の骨格が描けないと成立しないんじゃないかなって思うので
BL作家デビューというだけでもうすでに尊敬です!
そしていち作家として、質問者さんの不安な気持ち
他人事じゃないです……!
>【1】新人漫画家さんはずっとこの不安を持ちながら漫画を描いておられるのでしょうか…?どう乗り切られているのでしょう?
おそらく新人に限らず、漫画家に不安はつきものなんじゃないかなって思います。
だって例え連載とれても打ち切りになる可能性はあるし、
ヒット作が作れても次回作もヒットするかはわからない世界じゃないですか…。
その不安感についてはこちらのコラムで詳しく書いたことがあるので、
よかったらご一読ください!
(漫画家志望さんに向けてのコラムですが、デビュー後もこの考え方を忘れないようにしています。)↓
日頃、漫画を描くということと向き合っていて思うことは
「果てしない…」という途方もない気持ちです。
それでも階段を一歩一歩のぼっていくしかないと思うんですが
そもそもこの階段、人間サイズじゃなくね?って思う…笑
巨人用のサイズの階段を一生懸命手探りで、
ありとあらゆる方法で足場を作りながら登ってるイメージです。
そりゃあ不安になりますって!!笑
この果てしなく足場のない道のりに、上から縄ばしごを垂らしてくれるのが担当さんという存在なのかなって思うんです。
>主に担当さんとは二人三脚で作っておりかなりお世話になったので、担当さんやあんなにいろんな大人が絡んでやっと形になったのに…と申し訳ない気持ちでいっぱいで…
この気持ち、痛いほどわかります…。
でも担当さんも「努力した分だけ結果につながるとは限らない世界」ということは重々承知で、その覚悟のうえで仕事に取り組んでいるんじゃないかなって思うんです。
これがボランティアとかなら申し訳ないという気持ちはぬぐえませんが、作品を世に送り出している時点で、お互いにお仕事としては完遂できてるんじゃないかなって思います。
とはいえ、それがちゃんと結果につながっていないという事自体が
申し訳ないという気持ちも痛いほどわかりますよ…。
でもこの申し訳ない気持ちって後ろ向きな感情で、
あまり推進力をブーストしてくれないので…。
ここは、「結果出せずに申し訳ない」じゃなくて
シンプルに「一緒に作品を作ってくれてありがとうございます!」という感謝の気持ちだけに目を向けてみるのはいかがでしょうか?
「次はもっとがんばるので見ててください!」っていう気持ちに持っていけたら、担当さんもきっとそっちの方が嬉しいんじゃないかなと思うので…。
私も良くこういうメンタルに陥ることあるんですけど、
くよくよしてたら担当さん困っちゃうだろうし
申し訳ないと思うからこそ
メンタルケアまでしてもらうわけにはいかない!って思いながら
ポジティブに考えるようにしています。
>【2】また、売れてない漫画って編集部的には収益より漫画家に渡す原稿料のほうが高くつくのでいらない存在だと認識されてしまったりしますか…? まだ1話配信なのでそれほど気にすることはないのでしょうか?
どう認識されるかはその編集部次第だと思うのでわかりませんが
シンプルに、「売れない=いらない作家」って考えてる編集部やだなぁって思います。(個人の感想)笑
冷静に考えて、自分たちで売れると見込んで配信まで持って行ったのに、
いざ売れないとわかるといらないって思うなんてひどすぎませんか?笑
でも、こんな風に疑心暗鬼になっちゃうの、結構あるあるだと思います…笑
申し訳ないという気持ちが膨らむあまり、自信がなくなってそういう発想になりがちというか…。
私もそういう時期あったんですけど、
「いや、編集部の人たちはそんなひどいこと思うような人たちじゃないはず!」
って考えると冷静になれました。
デビュー作でいきなりばんばん売れる人ってそんなにいるものなんでしょうか?
漫画家の道ってそもそもが果てしないものだと思うので、編集部の人たちももっと長い目で見てくれてるものだと思うし、
例え結果的に収益より原稿料のほうが高かったとしても、
それはあなたの将来を見込んで投資をしたという
スタンスなんじゃないかなと思います。
(私はその編集部の人間じゃないので勝手な推測にすぎませんが、
そうであってくれって思います。)
ここまで、「結果を出せなかったとしても」という前提で話を進めてきましたが、ほんとにそうなんだろうか?とも思いますよ。
質問者さんのおっしゃる通り、まだ1話配信ならそれほど気にすることではない気がします。
といっても、少女向けの雑誌とBL漫画の配信形態では
また結果として出てくるものが違うのかもしれないので
なんとも言えませんが…。
どのくらい売れたかって作家側にもわかるシステムなんでしょうか…?
BL漫画ってもっとこう、じわじわと口コミとかで広がっていくもの
というイメージがあるんですけどどうなんでしょう?
こういうのって2作目3作目と重ねていって、
いつかヒット作が出た時にデビュー作とかも付随して売れたりしません?
ほんとのほんとに「結果として出るのはまだまだこれから!」って感じに思います。
赤ちゃんって、
周りの人に褒められたいからハイハイの練習するわけじゃないですよね。
ただ、ハイハイできるようになりたいから練習して
ハイハイできるようになったら結果的に周りは褒めてくれるかもしれないけど
例え褒めてくれなかったとしても本人は満足だと思うんです。
だって赤ちゃんの目的は褒められることじゃなくて
ハイハイできるようになって行動範囲を広げることだから。
漫画を描くのも、最終的には楽しんでもらうことが目的ではあるけども
自分自身の「表現したい!描きたい!」っていう願望を満たすという
目的もあるはずです。
まずはその、自分自身の願望を満たしていって、
結果的に一緒にそれを楽しんでくれる人が少しずつ増えていったらいいな~というスタンスが一番ストレスないかもしれません。
>SNSも得意でないし漫画家友達も1人もいなくてかなり孤独で…半分以上愚痴のような相談になってしまい申し訳ありません。
漫画家生活ってけっこう孤独ですよね…!
結局は自分との戦いだったりするし…。
全然お気軽に愚痴を吐き出してください。
私のマシュマロは結構そういう場所です!笑
とはいえ今後、
私もマシュマロ返信がどんどん遅くなってしまいそうなんですけど
悩みを文章にまとめることによって自分の中で考えが整理されることも
あるでしょうし、全然そういう場所としてお使いください。
お返事は気長にお待ちいただけると嬉しいです!
(あまりにもマシュマロ返信が追いつかないようなら
YouTubeの生配信上で返信しようかな~なども考えてます。)
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
その他ご質問やメッセージなどはこちらから↓
りぼんチャンネルで溝口楠乃作品の冒頭動画が見れます↓
就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた
漫画家志望さんにむけたコラムはこちら↓

コメント